ITIN(個人納税者識別番号)とは?アメリカでの税務申告に必要な情報を解説

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ITIN (個人納税者番号) について説明します。

ITINとは何ですか。

ITIN(Individual Taxpayer Identification Number)は、アメリカ合衆国税務庁(IRS)が発行する、個人納税者識別番号のことです。
ITINは、アメリカで税務申告をするために、社会保障番号(SSN)を持っていない外国人などの非居住者が必要とする番号で、社会保障番号(SSN)のように、(NNN-NN-NNNN) のようにフォーマットされた、数字「9」で始まる 9 桁の数字です。

ITINは、どのような人に必要なのでしょうか。

アメリカで税務申告書を提出する必要があるが、社会保障番号(SSN)を持っていない納税者とその家族です。以下のような状況でITINが必要とされます。

1. 米国に居住していない外国人:
米国内で収入を得て、その収入に対して税金を納める必要がある場合、ITINを取得する必要があります。
例えば、非居住者が米国の不動産を所有している場合や、米国内でビジネスを行っている場合などがあります。

2. 就労ビザで働いている納税者の帯同家族 (配偶者や子供):
納税者の配偶者や子供で、米国内で収入を得ないが、米国税務申告書を提出する場合、ITINが必要になることがあります。
例えば、就労ビザで働いている納税者の配偶者が社会保障番号(SSN)を持っていない場合、その配偶者がITINを申請することで、税率が優遇されている夫婦合算申告をすることができます。また、納税者の子供が社会保障番号(SSN)を持っていない場合、扶養の条件を満たしていれば、ITINを申請することで、扶養控除を得ることができます。
ただし、ITINを申請することができる納税者の帯同家族は、納税者の就労ビザの種類にもよります。

2017年12月31日以降のITIN申請について、配偶者と扶養家族のITIN申請は、許容される税制上の優遇処置を申請するか、納税者の税務申告書を提出しない限り、ITINの取得または更新の資格がありません。納税者は、許容される税制上の優遇措置に適用されるスケジュールまたはフォームを税務申告書に添付して記載する必要があります。許容される税制上の優遇処置とは、夫婦合算申告による申告(税率が優遇されている)、特定世帯主による申告(税率が優遇されている)および、米国機会税額控除(AOTC)、保険料税額控除(PTC)、児童・扶養家族の介護控除(CDCC)、その他の扶養家族に対する控除(ODC)を申告する場合が該当します。

ITINの申請に際しては、書類のサインに不備があるなどの理由でIRSが申請を却下する可能性があります。

重要な点として、ITINは納税者番号であり、社会保障番号(SSN)とは異なるものです。
ITINは、納税目的に限定されています。

まとめ

ITIN(Individual Taxpayer Identification Number)は、アメリカ合衆国税務庁(IRS)が発行する、個人納税者識別番号で、社会保障番号(SSN)を持っていないが税務申告をする必要がある人に発行されます。ITINは、納税目的に限定されており、社会保障番号とは異なります。

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